介護業界への転職を考える場合、事前の準備が重要になる。
最も必要な準備は介護の仕事がどのようなものであるか、実際に働いている人がどう考えているかを正しく把握するための情報収集である。
介護施設は賃金や職場の人間関係などをポジティブにアピールするが、実状は必ずしも喧伝と同一とは限らない。
介護施設によってはサービス残業やハラスメントがまん延し、仕事へのモチベーションが著しく低下している所もある。
もしも、そのような所へ転職してしまった場合、介護の仕事自体が嫌いになってしまいかねないので注意しよう。
現在は書籍やインターネットなど様々な情報媒体で介護業界の内情を知ることが出来るので、十分に情報を比較したうえで検討するのが賢明である。
介護の仕事に従事した経験を持つ人の意見を聞くのも転職時の情報収集に有効な手段だ。
実際に働いた人だからわかる、介護の仕事の実状を事前に知ることが出来るので、楽観的な考えを振り払うことが出来るのが利点である。
その反面、極端にネガティブな思考に陥るリスクもあることから、複数の人の意見を比較して判断することが重要だ。
地域の介護施設の評判は利用者である要介護者から聞くことも出来るので、転職活動の際に行う施設見学の折には職員だけではなく、要介護者とも話す必要がある。
要介護者との接触を拒む施設は部外者に知られると不都合なトラブルを抱えている可能性があるので、そのような施設は転職先から外すのが無難だ。